室町時代の北山文化と東山文化

北山文化

室町時代初期の文化

3大将軍足利義満(1358-1408)が建てた北山山荘からとられたネーミング

時期としては、14世紀末~15世紀前半

公家文化と武家文化の融合が特色
幕府が京都にあることが影響したのでしょうか。
また、大陸の文化も流入し、水墨画や漢詩文が発展します。

観阿弥(1333-1384)、世阿弥(1363?-1443?)親子
現代に通じる能を完成
将軍家や有力な武家、公家のご贔屓を頂いていたようです。

また、世阿弥の時代に、能面の制作が活発化します。

風姿花伝などの著作が残っています。

宋・元王朝時代の水墨画
鎌倉時代に、禅とともに伝わった
単に墨一色で描かれたというだけでなく、
濃淡、にじみ、かすれなどの中国風の技法を取り入れたもの
将軍家が禅宗を保護
相国寺の画僧 如拙、周文
東福寺の画僧 吉山明兆

五山文学
宋学 宋代に生まれた新しい儒学
漢詩文
木版出版 当時の印刷物は仏教典や漢文学などが中心

歴史・軍記物
「太平記」全40巻
後醍醐天皇の即位から、細川頼之の管領就任の約50年間を描く
北畠親房『神皇正統記』
『梅松論』『源威集』

二条良基(1320-1388)『菟玖波集』連歌

東山文化

8大将軍足利義政(1436-1490)が建てた東山山荘
キーワードは「幽玄、わび・さび
北山(金)と東山(銀)の違いでしょうか
いぶし銀と言いますしね

応仁の乱(1467-77)により、京都が荒廃し、
知識人、文化人が地方に避難することにより、
京都の上層階級が中心の文化が、
地域的にも、人の階層的にも広がっていきます。

慈照寺銀閣
大徳寺大仙院庭園 枯山水

狩野正信(1434-1530)狩野派の祖といわれる
土佐光信(1434-1525)土佐派の祖といわれる
村田 珠光(1422-1502)茶の湯の祖といわれる
雪舟(1420-1502)日本独自の水墨画を確立
池坊専慶(生没年不明) 現代まで伝わる華道の家元

一休さんで有名な一休宗純(1394-1481)も、この時代の人です。

北山文化との連続性があり、
室町文化と呼ぶのが適切という意見もあるそうです。

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