十七条憲法は憲法ではない?

十七条憲法は、604年聖徳太子が制定したとされる、17条からなる法文です。

603年に冠位十二階が制定されているので、年号を暗記するには一緒に覚えておくと効率が良いでしょう。

参考:冠位十二階の目的とは?

現代人がイメージするような憲法とは異なり、役人への心構え的なものを説いています。
日本初の成文法と言われています。

1条の「和を持って貴しと為す」は、日本の代名詞のように言われていますが、『論語』が元になっています。

儒教、仏教、法家の思想を基にしており、当時としては先進的な考え方だったのでしょうか。

2条の三宝(仏教)を敬えというのも有名です。

ざっくりとした17条

1条 和を尊重し、話し合いで決めろ
2条 仏教の三宝を(仏・法・僧)を敬え
3条 詔(君主の命令)は必ず謹んで受けよ
4条 群臣(上級の役人)百寮(下級の役人)は、礼を基本とせよ
5条 贅沢を慎み、庶民の訴えを公平に処理しろ
6条 勧善懲悪
7条 職権濫用すべからず
8条 群臣百寮は、朝早く出勤し夜遅く退勤せよ
9条 信(誠実・信頼)が基本である
10条 人と考えが違うことを怒るな
11条 信賞必罰は公正に行わなければならない
12条 国司・国造(地方官吏)は、勝手に税を取り立ててはならない
13条 官職に任じられたものは、任務を把握せよ
14条 群臣百寮は、嫉み妬むことなかれ
15条 私心を捨てて公益に奉仕せよ
16条 春から秋にかけては、農業が忙しいので、民に賦役を課してはならない
17条 物事は独断で行わず、皆で議論せよ

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