渋沢栄一(1840-1931)は、「日本資本主義の父」と言われ、多数の企業の設立に関わり、多数企業、団体の要職についています。
その中には、現代に続く大企業や団体も含まれます。
1840年、武蔵国榛沢郡血洗島村(現在の埼玉県深谷市)で富農の家に生まれました。
農家といっても、農産物を作るだけでなく、仕入れや販売も行っていたため、このときの経験が、その後の「日本資本主義の父」としての下地になっています。
幕末時は尊王攘夷派として、徳川慶喜(1837-1913)に仕えますが、このときに、爆心としてヨーロッパを視察します。
ヨーロッパ滞在中に大政奉還となり、帰国後、新政府に出仕しますが、大久保利通や大隈重信と対立し、1873年に退官。
銀行
第一国立銀行(現・みずほ銀行)
東京貯蓄銀行(現:りそな銀行)
熊谷銀行(現:埼玉りそな銀行)
日本勧業銀行(現:みずほ銀行)
日本興業銀行(現:みずほ銀行)
北海道拓殖銀行
などの発起人、設立委員などに名を連ねています。
事業会社
抄紙会社(現:王子ホールディングス、日本製紙)
瓦斯掛(現:東京ガス)
東京海上保険会社(現:東京海上日動火災保険)
日本鉄道会社(現:東日本旅客鉄道)
東京電灯会社(現:東京電力ホールディングス)
大阪紡績会社(現:東洋紡)
東京製綱会社(現:東京製綱)
日本煉瓦製造会社
東京ホテル(現:帝国ホテル)
札幌麦酒会社(現:サッポロホールディングス、アサヒグループホールディングス)
浦賀船渠(現:住友重機械工業)
澁澤倉庫部(現:澁澤倉庫)
帝国劇場会社(現:東宝、東京会館)
などの設立や、創業支援を行っています。
その数は、なんと500社とも言われています。
経済団体
択善会(後に東京銀行集会所、東京銀行協会に発展)
東京商法会議所(後に東京商工会議所に発展)
東京株式取引所
などの設立に関わっています。
他にも、慈善団体や学校の設立・運営
民間外交にも携わり、1927年には、ノーベル平和賞候補にもなっています。
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