建武の新政を風刺?二条河原の落書(にじょうがわらのらくしょ)

建武期に立てられた?二条河原の落書

「此頃(このごろ)都ニハヤル物 夜討 強盗 謀(にせ)綸旨」
で始まる、日本史の教科書にも出てくる社会風刺です。
おそらく当時もバズったのでしょう。

二条河原に立て札が立ってるイメージですが、
残されている文は、Twitterで投稿できないくらい長いです。

88節に渡る七五調の文章です。

建武の新政が、3年くらいであっけなく崩壊したので、
この落書が後世に残ったのでしょう。

南北朝時代の流れと用語

作者は不明ながら、中国の文学や和歌の教養レベルがかなり高いことは間違いないと言われています。

いきなり、綸旨(天皇の命令文書)に「にせ」とついているので、
後醍醐天皇批判

文字で読むと、「ああ、昔の言葉だなー」という感じですが、

声に出して読むと、なかなかキャッチーで読みやすいです。
日本語は七五調ですな。

二条河原落書の冒頭をひらがなにしてみました。

「このごろみやこにはやるもの、やうちごうとうにせりんじ
めしうどはやうまからさわぎ
なまくびげんぞくまましゅっけ(以下略)」

ハヤルという言葉は、明らかに「流行る」ですね。
700年前の言い回しがまだ残っているのがすごい。
10年前のネットスラングを言おうものなら
老人扱いは免れません。

平家物語の冒頭、
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり~」とかも
声に出して読んでみると、意外とスラスラ読めるものです。

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