江戸時代を通じて、鎖国と呼ばれる政策が行われます。
貿易の利益や海外の情報を幕府が独占する目的があり、幕末まで続きました。
朱印船貿易
江戸時代初期は、江戸幕府が発行した朱印状による朱印船貿易が活発でした。
1635年まで、350隻以上の日本船が東南アジア諸国に渡航しました。
貿易が盛んだった都市には、日本町ができました。
主な日本町
アユタヤ タイ
ルソン フィリピン
交趾 ベトナム
占城 ベトナム
太泥(パタニ) タイ
鎖国とキリスト教禁止
1613 全国に禁教令
1616 中国以外の外国船の入港を平戸に限定する
1624 スペインとの国交を断絶、スペイン船来航を禁止
1635 東南アジア方面への日本人の渡航、帰国を禁止
1639 ポルトガル船来航を禁止
1641 オランダ商館を平戸から出島に移す
江戸時代初期の外交
朝鮮との国交は、豊臣秀吉の朝鮮出兵により途絶えていましたが、徳川家康が対馬藩を通じて、国交を再開しました。朝鮮から、「朝鮮通信使」という外交使節団が江戸まで派遣されました。
蝦夷地(北海道)では、松前藩がアイヌとの交易を独占していました。
1669年にアイヌのシャクシャインが蜂起しましたが、敗れました。
琉球王国(沖縄県) 中継貿易で栄えましたが、薩摩藩の支配を受けました。