2009年発行の「もういちど読む山川日本史」によると、紀元前4世紀頃に、九州北部で、水稲耕作と青銅器・鉄器を特徴とする農耕文化が起こったとされています。
従来はそのくらいだと思われていましたが、福岡県の板付(いたづけ)遺跡や、佐賀県の菜畑(なばたけ)遺跡などに調査で、約3000年前の縄文時代後期には稲の栽培が行われてというふうに、常識が変わりつつあります。
これにより、旧来の定説よりも、日本に稲作が伝わったのが数百年昔になりました。
日本に稲作が伝わったルートして
・朝鮮半島ルート
・江南から直接ルート
・江南から南西諸島経由ルート
という3つの説があり、従来は朝鮮半島ルートが最有力でしたが、日本での稲作の開始が従来説より早かったとすると、従来の説では問題が出てくるようです。
2012年発行の「日本史タテヨコ総整理 新装版」では、「水稲耕作が始まったのは縄文時代」と記載されています。
長江流域から、黒潮に乗って北九州に伝わり、更に朝鮮半島に伝わったという説もあるようです。
学校で教える内容も、少しずつ変わっているのでしょうか。