天平文化とは
天平文化は、奈良時代の文化のことで、聖武天皇の時代の元号、天平(729~749年)からきています。
天皇や貴族中心の華やかな文化ですが、逆に言うと、庶民は蚊帳の外的な時代です。
712年に『古事記』、720年に『日本書紀』が完成し、
713年には『風土記』の編纂を各国に命じました。
常陸(茨城県)、播磨(兵庫県)、出雲(島根県)、豊後(大分県)、肥前(長崎県、佐賀県)の5ヶ国の風土記が現存しています。
行基(668-749)、玄昉(?-746)、良弁(689-774)、鑑真(688-763)などの僧が活躍しました。
天平時代の建築
唐招提寺金堂、講堂
唐招提寺経蔵、宝庫
東大寺法華堂(三月堂)、転害門、正倉院宝庫(校倉造)
法隆寺東院夢殿
栄山寺八角堂
天平時代の絵画・工芸
薬師寺吉祥天女像
正倉院樹下美人図
正倉院宝物
天平時代の彫刻
この時代には彫刻の技法は、乾漆像や塑像が作られました。
いずれも、唐から伝来した技法です。
乾漆像
東大寺法華堂 不空羂索観音像
興福寺 八部衆像
唐招提寺 鑑真和上像
塑像
東大寺 四天王像
薬師寺 十二神将像