日本に仏教が伝来したのは、
538年説(ソースは『上宮聖徳法王帝説』)と、
552年説(ソースは『日本書紀』)が有力です。
時代区分でいうと、古墳時代~飛鳥時代でしょうか。
ただ、それ以前にも渡来人が私的に仏教を信仰していたので、
政治的に仏教が伝来したのはいつかを確定することに大した意味はないという意見もあります。
南朝の梁(502-557)出身の司馬達等(しばだっと 生没年不詳)は、522年に渡来し、仏教を信仰していたと伝えられています。
いずれにしろ、欽明天皇(509?-571?)の時代に、百済の聖明王(?-554)から仏典や仏像が送られたのが仏教公伝(公的な伝来)と言われています。
参考:白村江の戦いとは
当時の日本では、原始神道(古神道)が存在していたため、仏教の教えも「仏神」として、神様の一部として理解されていたようです。
大和朝廷の豪族内でも、
仏教に積極的(崇仏派)な蘇我氏、
消極的(廃仏派)な物部氏
などの対立が遭ったとされています。
587年、丁未の乱(ていびのらん)により、蘇我馬子(551-626)が物部守屋(?-587)を倒し、仏教推進の流れが強まります。
推古天皇の時代(在位593-628)、厩戸王(聖徳太子 574-622)を摂政とし、蘇我馬子との二頭政治となります。
594年に、三宝(仏・法・僧)を敬うべしという詔が出され、607年に法隆寺が建立されました。